重陽 (家元コラム)

ようやく季節が安定し、秋が進んできたように思います。

蝉から秋の虫たちの合唱に、ちょっと癒しを過ぎた感はありますが‥

あちこちからの秋の便り、○○の秋‥ そろそろ愉しめる時季となりました。

まだまだ心晴れないことも多いですが、この季節に身を任せることにしました‥

秋を愉しむ‥

 

本日は重陽の節句、中国から伝わった縁起の佳い陽数の最大値である 9 が、重なる日。

旧暦なのでまだちょっと菊の美しい時期は先ですが、邪気を祓い長寿の効果があるといわれるこの花を

愛で 菊酒やこの時期の収穫際も兼ねて栗ご飯などいただけると和のこころにふれることができるなぁ~と。

そう思いつつも今日は稽古日。

一同 11月の目標がだいぶ見えてきました。 稽古場も熱くなってきています。

 

この菊の節句ともいう日。

日本舞踊では、菊に因む曲もいくつか。

子ども達初心に習う 菊づくし。 今では大人たちも華やかに拍子よくさまざまな菊を折り込んだ名曲を踊るシーンも多くなりました。

春の桜の情景のもと繰り広げられる 京鹿子娘道成寺 是非秋をテーマにとリクエストされつくられた 菊。    様々な娘の姿と成長を愉しめる名曲です。

菊慈童 この演目は、能から取り込んだ曲で、中国の故事にちなんだ 罪を得て、辺境の深山に流された少年が菊の霊力によって不老不死を得、長きにわたって子どもの姿をとどめたようすを描いています。

菊の栄 菊の神々しさを描いたご祝儀曲‥

この演目を、ぜひご披露できましたら、 生で観ていただける日を‥ と、願っております。

 

みなさま 素敵な  菊のお節句を。

 

 

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