珍客万来

7月初旬の早朝、我が家の番犬が低い声でうなっている。

人が来たら、ワンワンと吠えるのに、これは普通じゃないな、と

急いで外に出てみると・・・。

亀! それも湯たんぽ位の大きさの亀が、芝生の上でじっとしている。

威嚇を続ける犬をなだめながら、そうだ、写真を撮っておこう、と

急いで携帯を取りに行って、もどってみると、

いない、亀がいない。ほんの数十秒目を離した隙にいなくなるなんて。

探し回ると、木の陰に隠れている。亀の歩みの速さにはびっくりした。

 

それから半月後。やはり早朝の芝生の上に、今度はハンバーガー大の

カエルがいた。このとき、犬は知らん顔していた。カエルはちっとも動かないで

おとなしいのだ。でも、この暑さで干上がってしまうかもしれない。

ホースで水をかけた。するとびっくりしたのか、

犬小屋に大きくジャンプして入ってしまった。

今度は犬があわてて、入り口から「そこは私の家よ!早く出ていって!」と

吠えたり、手を差し入れたりしていたが、

カエルは居心地が良かったのか、1時間以上中でくつろいで

日が高くなった頃に、ようやくどこかへ行った。

庭のリフォームで芝生にしたおかげなのか、珍客に心なごむひととき。

あの子たちは、どこから来て、どこへ行ったのかなぁと

時々思い出している。

M.Y

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