犬と小鳥と私の春の一日

庭で犬を飼っていると、

冬はもこもこの暖かい毛皮につつまれているが

春の暖かさを、感じ始めると

その毛はおもしろいように抜けていく。

手で軽く引っ張ると

綿毛のようなかたまりが、あっという間にできる。

ゴミ箱に捨てなくては、と思いつつ

家に入ると忘れてしまった。

家の中から、ふと見ると

スズメと、名前の知らない黄色いくちばしの鳥が

その綿毛を口にくわえて、飛び去っていった。

もしかして役にたつのかな、と思い

綿毛のかたまりは捨てずに

家の中からよく見える位置に、かためて置いてみた。

すると、このお稽古日記をパソコンで打っている間にも

何度も取りにやってくる。

ひなどりの、ベッドや毛布になっているのだろう。

思いがけないリサイクルのお手伝いができて、

ちょっとうれしい。

 

M.Y

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