GWに行った東京旅行の3日目は、今稽古している常磐津の曲に出てくる祥雲寺を訪ねて広尾に宿泊しました。
広尾は六本木ヒルズの近くで有栖川宮記念公園などもありました。
地下鉄広尾駅から200メートル程のところに祥雲寺はあり、都会の只中とは思えないくらい木々が繁り、静寂に包まれていました。
この寺は、江戸初期に黒田長政を弔うため、子の黒田忠之が建立した寺で黒田家の菩提寺ということです。
墓地の一角に常磐津節の開祖である常磐津文字太夫の墓があると知り訪ねてみました。
お寺の方に許可を得て、広い墓地に向かうと、黒田家の墓や大名の墓など古い墓がたくさんありました。
中でもユニークな墓石があり目を引きました。
墓石の上部にキノコのかさのような形がのっていました。
何とこの墓が、常磐津文字太夫の墓でした。
今まで、このような形の墓石を見たことがなかったので、とても印象深かったです。
縁あって、常磐津節の開祖の墓を訪ねることが出来たお礼とこれからの精進を胸に刻み、手を合わせて来ました。
春乃千香
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