先日、お茶のお稽古場でこんな場面がありました。
先生が千利休の偉大さに触れた後、
「私たち、後を継ぐ者は・・・」
最初私はお茶の稽古をしているならわたしのような者でも「後を継ぐ者」にいれてもらえるのかと早合点して
一瞬なんだかときめきましたが、
よく考えるとそれは利休の教えを後生へと伝える役割をする人、すなわち指導者を意味すると気づきました。
でも利休七則やお点前など彼の教えを現代にあっても心得ようとして稽古に勤しむ者も、
やはり後を継ぐ者にちょっぴりいれてもらえるのかな、と思ったりもします。
日本舞踊はどうでしょう。
おくにさんの教えや彼女の芸が現代にまで伝わっているのはあるのでしょうか。
そこのところ、私には定かではありませんが
私たち門下生はお家元の芸を受け継いでいる者でしょう。
私自身はお家元より年をいっており
それを広めるお役割につくこともないので「後を継ぐ」ことはできませんが、
若い世代の門下生の方々は様々な形で櫻香先生の踊りの「後を継ぐ者」になられるようご精進なさってくださいね。
あだち
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