2017年はある曲との出会いが印象的でした。
春の季節を代表する「京鹿子娘道成寺」に対して、秋の代表曲である「菊」です。
30分にわたる大曲であるため数分ずつに分けて5人で踊らせていただきました。
年の始め「舞い初め」では自分の担当する部分を覚えて人様の前で披露するのが精一杯。
次の節目は浴衣会で5人続いての披露。おぼろげに全体像が見えました。
その次の節目は観芸祭。合同稽古やリハーサル時に全体を正面から見る機会を得て、
あどけなさの残る娘がだんだんと成長していく様子を表しているのを納得しました。
キリっとしまって終曲を迎えるのにおごそかさを覚えました。
ひとつの曲にこれほど長く深く関わったのは初めてで、それがこんな大曲であることは光栄であり喜びです。
共演の皆さんとの連帯感も感じました。
A・A