門下生のみなさんに「京都のお気に入りの場所、行事、文化、食べ物」について
お聞きしましたので順にご紹介します。
今回は「東福寺」です。東山の山麓にあります。
京都最大の伽藍「東福寺」は見どころも多く、特に秋の真っ赤な紅葉は圧巻です。
本堂(仏殿)
ここの天井に描かれた「雲龍図」も見事です。
東福寺本坊庭園(方丈八相の庭)も有名で、広大な方丈には東西南北に四庭が配され
どれもがそれぞれ工夫された庭で、単に鑑賞だけではなくいろんな思いを巡らせる
場所だと思います。
庭は、重森三玲氏作です。
紅葉の時期、テレビ中継などで有名な通天橋です。
写真は初夏の時なので人も少な目ですが、紅葉の時期はこの橋が人で埋まります!!
通天橋を進むと開山堂があります。
ここの庭も見どころのひとつです。
紅葉も素晴らしいですが、初夏の青もみじも見応えがあります。
さわやかな季節に訪れてみるのもいいですね。
私は贅沢な高校時代を送りました。
今みたいに観光客はほとんどおられず、
ほとんど人通りのなかった通天橋。
その四季折々の様子を垣間見ながら通学しておりました。
あのすばらしい景色を独り占めしていたのも
1度や2度ではありません。
高校の多感な時期に日常の景色として、東福寺があったことは、
とても幸せ者です。
でも、今では、この東福寺の前の通りは人で埋めつくされ、通天橋は満員バスのようです。他人事ながら、通天橋が落ちてしまわないかしらと心配するほどです。また、住人の私たちは、紅葉の頃となると車で出かけることが難しくなります。
とはいえ、夏などは、やはり、人は少なく、東福寺本来の静かさがあります。早朝より、座禅にも参加できます。観光を楽しむのもその一つですが、
心を無に、夏の早朝に、心を静められるのも、東福寺の魅力のひとつかもしれません。