ひと月ほど前から、お稽古で着ている着物は
色も柄も、お気に入り。
お家元からも、いいねとほめられたので
ますます好きになった。
グレーの地に、大きな赤い花、緑の葉っぱ。
(表現力がなさすぎてすみません。)
主人のおばあさんの、若い頃の着物なので、
大正時代のものかもしれない。
おばあさんの残してくれた着物が
日本舞踊を習うきっかけを作ってくれた。
会ったことのないおばあさんだけど、
私はとってもあこがれている。
お嬢様育ちだったため、嫁いできてからも
おっとりしていて、あまり家の中のことが
できなかったらしい。(主人の母、つまりおばあさんの娘から聞いた話)
明治生まれのお嬢さん、素敵だ。
そして、わたしが最もあこがれるのは、、、。
ちょっとしんどいな~と縁側に腰かけて
お嫁さんに背中をさすってもらっているうちに
あの世へ旅立ったという話だ。86歳。
おばあさんをいつも身近に感じながら
お稽古をできるのが、うれしい。
今月はおばあさんの藍色の着物を着てみようかなと思っている。
M.Y