六道まいり(Facebookより)

今年も、母と妹と六道参りに行きました。
昼過ぎに行きましたが最終日だったからか、今年は並ばずにお参りできました。
京都では、8月の13日から始まり16日の五山の送り火に終る盂蘭盆(うらぼん)には、各家に於て先祖の霊を祀る報恩供養が行われますが、その前の8月7日から10日までの4日間に精霊(御魂 みたま)を迎えるために当寺に参詣する風習があります。
これを「六道まいり」あるいは「お精霊(しょうらい)さん迎え」とも言います。
さて、その「六道まいり」ですが、参道に並んだ露店で「高野槙(こうやまき)」を買い求めます。これは精霊が槙の葉に乗って冥土から戻ってくると信じられているからです。次に本堂の前でお坊さんにご先祖様の戒名・俗名を水塔婆に書いてもらいます。それからご先祖様が道を間違えずに帰って来れるように迎え鐘を2回撞いて、そのあと線香の煙で水塔婆を浄めます。その水塔婆は五百体もの石仏が並ぶ前において高野槙で水をかけて回向をし、その場に納めます。これは喉が渇かぬようにとのご先祖様への心配りなのかも知れません。家へ持ち帰った高野槙は、お盆の間、蓮の花などとともに仏壇にお供えするのが習わしです。
こうして迎えた霊を再び冥土へ送るのが、8月16日の「大文字五山の送り火」なのです。
毎年人が多く道まで並んでいて、お参りまで結構な時間待つので、今年は並ばずにすんでラッキーでした。
風があり、日が陰っていて涼しかったので、お参りはしやすかったです。
ご先祖様たちが、無事に迷わず帰ってきてくれると良いと思います。
私が小さいときに伯父や叔母が亡くなり、数年前に祖父も亡くなったので、1年に1度帰ってきてくれるという風習は嬉しいです。
祖父は花を育てるのが好きで、祖父母の家に行くと庭にたくさんの花が咲いていたのを思い出します。
送り火までゆっくり過ごしてほしいです。

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