幼い頃に大好きだった時代劇があります。
本当はお姫様なのに身分を隠し、男の着物を着て
旅をしながら、悪い奴等をこらしめていくストーリー。
一緒に旅をする町娘のおぎんは、彼女がお姫様であることを知らず
無邪気にお供していきます。
私は、いつもおぎんちゃんの真似をして着物を着せてもらっていました。
★ ★ ★
お家元の「万歳」を見終えて、楽屋へ向かいながら、
“ああ、年が近いからと、更年期の話なんかして盛り上がっていたけど、
お家元はやっぱり、すごい方だったんだ、雲の上の人・・・“
そして楽屋の前で、お家元の姿を見て、思わず、
“お姫様!”と、思いました。
「・・・なんだか、恐れ多くて、近寄れない・・・。」
「なーに、言ってるの!また、これからもお稽古がんばりましょ。」
「・・・は、い。」
★ ★ ★
ドラマの最終回は、お姫様であることがみんなにわかってしまい、
お姫様は、お城へ戻ることになります。
身分の高い人だったことを知ったおぎんは
ひどく落ち込み、泣きながら去っていくのですが、
お姫様は追いかけてきて言います。
「私と一緒にお城へ来てくれるでしょう!
一緒にお城で暮らしましょう!」
★ ★ ★
暑さと、本会の余韻に圧倒されて、練習がおろそかになっていましたが、
やっぱり心を入れ替えて、ちゃんとお稽古します。
皆様、お疲れ様でした。
これからもよろしくお願いいたします。
M.Y
コメントを残す