「納涼」というタイトルが虚しく響く気温38.5度の日の宵、
鴨川河原にて舞踊披露させていただきました。
踊る前から肌着が足にからみつきステージ場で待機する間も額から汗がしたたり落ちます。
ところが踊り始めると一転、私は目前のすばらしい環境に溶けていました。
東山を背景に穏やかな鴨の流れ、河原の濃い緑、くれなずむ空の薄い青。
四季の移ろいがあればこそ日本舞踊の表現の豊かさがあるのでしょうね。
世界の他の伝統舞踊に季節の美しさを表すものはあるかしら?
ほんとうのところは、リアルな自然の背景がない室内にて踊りでそれを表現し、
観ている人の心の中に情景を描いてもらうことが日本舞踊の真骨頂かもしれません。
でも浅く単純な私は、本物の自然とともに踊ることに喜びを感じます。
前日7月31日には同じ月のうちで二度目となるの満月「ブルームーン」が見られました。
「こんなきれいなお月さんのもとで踊るのも、きっとええやろな・・・」
いつの日にかそんな機会に巡り会えれば幸せです。
お客様には海外の方も多くおられ日本舞踊の情緒を楽しんでいただければ幸いです。
猛暑の中、応援してくださった門下のお仲間のみなさんありがとうございました。
足を運んでくれた友人、家族にも感謝します。
あだち
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