スープの冷めない距離に夫の両親の住まいがあります。
結婚して30年、お互い寄り添って暮らしています。
我が家の息子たちが幼い頃には子育てを支えてもらいました。
親が年老いてからは、微力ながらも私たちが何かとお手伝いしています。
今秋、義父が旅立ったため、義母と接する時間が格段に増えました。
夫を亡くした不安定さから、一旦昼夜逆転してしまった彼女に規則正しい生活習慣をつけてもらうため、まずは毎朝決まった時刻に私が訪ねます。
身支度を整えて朝食中の時もあれば、夢見心地の時も。
おはようございます、と挨拶する私に、何しに来たん?と言わんばかりに毎日キョトンとします。
3ケ月続けているのだから、いい加減覚えてほしいと思うのですが、、、
福祉に携わる友人に聞いたところでは、この病の人は毎日が新しい1日、とのこと。
昨日のことは消え去り日々新しい1日を迎えるのです。
毎日どころか、毎分が新しい様で数分前の話題も繰り返し尋ねてきます。
自分が覚えていないことに気づいたら、けらけらと笑いながら陽気に過ごしているが救いです。
義母がいつまでも笑って過ごせる様、辛抱強く励むつもりです。
春乃香純
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